2016/9/23

肘関節後方脱臼の整復準備としてひつようなこと

 
 この状態が、肘関節後方脱臼です。もう少し伸展している場合もあります。
われわれ柔道整復師は、救護ボランティアなどにいって、まれに遭遇します。
注意点として、整復に入る前に、することがあります。とても大事です。
 まず、神経の損傷です。この状態ですと、全面の正中神経、小指側の尺骨神経を必ずチェックします。次に→3本の骨に骨折がないかチェックします。この状態ですと、尺骨の鈎状突起という場所が怪しいですね。そして整復法を選びます。整復法は、2次的な損傷が起きずらい、最良の方法を選択します。
 一般の人は、簡単にひっぱって元に戻そうとしますが、やめてください。関節内に骨折片などが介在して、あとで手術になる場合がありますので。
整復できても、靭帯損傷がありますので、固定と安静が少し必要です。
われわれ経験者でも、再度復習を兼ねて、シュミレーションし、準備しています。
ちなみに、これは、お母さんに手をひかれ、外れた肘ではありません。(小児肘内障)靭帯や関節包を損傷しています。お間違えなく。
 
 公益社団法人埼玉県柔道整復師会では、各地のスポーツ大会、運動会などの救護、災害時の救護などを行っています。